以下の案内がありましたのでお知らせいたします。詳細は下部をご覧ください。
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~日本産業規格(JIS)を制定・改正しました(2021年2月分)~
JISは、鉱工業品、データ、サービスの品質、性能や試験方法などを定めた国家規格であり、社会的環境の変化に対応して、制定・改正しています。また、社会的に関心の高い重要な制定や改正を月に1回紹介しています。
〇今回のJIS規格制定・改正内容
今回は、8件の制定及び57件の改正を行いました。中でも、以下のJISの制定は特に重要です。
①建築窓ガラス用フィルムの再帰性日射反射性能の測定方法に関するJIS制定
建築物の窓ガラスに再帰性日射反射フィルムを用いることで、夏季の空調消費電力削減に寄与する遮熱性能に加え、街路などの屋外の暑熱環境を緩和することができます。使用者や購入者が反射性能などにより製品を選択できるようにJISを制定しました。
②工作機械が消費するエネルギーの測定方法に関するJIS制定
現在、エネルギーを使用する製品について、環境負荷の低減を目的とした環境規制の導入が欧州を中心に進んでいます。これに対応するため、工作機械の環境評価を考慮した設計手法に関する標準化が我が国でも急務となっています。
今般、工作機械が消費するエネルギーの測定方法に関するJISを制定しました。これは日本提案に基づく国際規格をJISとしたものです。本JISの制定により、工作機械の省エネルギー化設計手法が普及し、これにより工作機械によるエネルギー消費量を削減することが期待されます。
③定置用フロー電池エネルギー貯蔵システムに関するJIS制定
太陽光発電や風力発電は、発電量が天候に左右される弱点があるため、その普及には、電力が余ったときは蓄電し、不足したときは放電することができる蓄電池技術が不可欠です。その一つである「定置用フロー電池エネルギー貯蔵システム(以下「FBES」という。)は、蓄電システムの大容量化、大出力化に適しており、長寿命、さらには発火の危険が低いという特性を有するため、有望ですが、性能や安全性を適切に評価する手法がありませんでした。
そこで、日本主導により、2020年2月にFBESの性能や安全性を評価するための国際規格が制定されたところですが、今般、同国際規格をJIS化しました。これにより、FBESの性能や安全性に関する客観的評価が可能となり、電力系統の安定化及び再生可能エネルギーの普及が期待されます。
詳しくは下記ホームページをご覧ください。
https://www.meti.go.jp/press/2020/02/20210222005/20210222005.html