以下の案内がありましたのでお知らせいたします。詳細は下部をご覧ください。
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~日本工業規格(JIS)を制定・改正しました(平成31年1月分)~
紫外線遮蔽(UVカット)繊維製品の評価方法、標準物質の用語及び定義、リスクマネジメントの指針などのJISを制定・改正
【今回のJIS規格制定・改正内容】
今回は、19件の制定及び17件の改正を行いました(資料1)。中でも、以下のJISの制定・改正は特に重要です。
(1) 紫外線遮蔽(UVカット)繊維製品の評価方法に関するJIS制定
近年、健康や美容等の観点から、紫外線による皮膚への影響に対する消費者の関心が高まっており、紫外線遮蔽(UVカット)繊維製品が数多く流通しています。
今回、紫外線を遮蔽するための加工を施した繊維製品の生地について、遮蔽能力に関する客観的な評価方法を規定したJIS L1925(繊維製品の紫外線遮蔽評価方法)を制定しました。
(2) 標準物質の用語及び定義に関するJIS改正
標準物質は、濃度計などの測定機器の校正などに用いられる化学物質です。ものづくりにおいては、測定結果の信頼性を確保することは重要であり、それを担保するために標準物質は不可欠です。
JIS Q0030は、標準物質に関する用語及び定義を標準化したものですが、標準物質の利用拡大を受けて、その輸送や保管に関係する用語の明確化が必要となったため、今般改正しました。
(3) リスクマネジメントの指針に関するJIS改正
社会が高度化・複雑化すると、ある組織内で組織の活動における問題が生じた場合において、その影響の大きさや影響の及ぶ範囲も大きくなり、潜在するリスクも大きくなっていきます。そのため、これまでのように失敗に学びつつ現場の管理技術を改善していくという仕組みだけでは、健全な経営を行うことが難しくなります。
JIS Q31000は、リスクマネジメントについて、あらゆる業態及びあらゆる規模の組織において、リスクに対する最適な対応を行うための指針を示すものであり、あらかじめ目的を設定し、これを達成するために、組織の意思を決定し、パフォーマンスを改善することで、組織における価値を創出し保護するための活動として規定しています。
今回の改正では、これまでの“担当者による個別のリスク管理”から “経営者による経営目的に沿ったリスクマネジメント”を目指す指針としました。
詳しくは下記ホームページをご覧ください。
http://www.meti.go.jp/press/2018/01/20190121001/20190121001.html